深く知る
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映画 meets 新派・新劇・新国劇 総論
近代日本演劇と映画―顔・スピード・台詞撮影と編集を経てひとつの作品が完成する映画と、上演ごとに作品として現れる演劇には決定的な違いがあります。観客の記憶に残る大衆芸術としての演劇に目を向けて、近代演劇史の再考を促してきた演劇研究者の神山彰さんが、映画と演劇の出会いによって、映像と音の技術が俳優たちにもたらした影響について、「顔」「スピード」「声/台詞」という俳優の身体性にかかわる3つの視点からアプローチします。
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映画 meets 新劇
素人の時代 ――初期の映画と新劇界――日本の近代演劇のひとつの中心は新劇にありました。本サイトの配信作品には、初期の新劇史に深く関係した演劇人の名前をいくつも見出すことができます。『日本新劇全史』(全3巻)などの大著で知られる演劇評論家の大笹吉雄さんは、明治の演劇の変革のポイントとして「女優誕生」「新しく生まれた演劇や劇場」「素人」を示し、新劇の多彩な人材が映画で果たした役割の考察へと読者を導きます。
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映画 meets 新国劇
四散する演技術、人文情報学の新世界へ日本の近代演劇のひとつの流派・ジャンルである新派・新劇とは異なり、新国劇は大正・昭和に人気を誇った劇団の名称です。新国劇研究に実績のある熊本県立大学准教授の羽鳥隆英さんによるこの論考は、坪内逍遥に学び、松井須磨子と共演した新劇俳優だった澤田正二郎が、新しい国劇の創造を目指した「キメラ的結社体」としての新国劇の歴史をたどりつつ、澤田に率いられた時代の記録でもある2つの配信作品の魅力を解き明かします。