日本の近代演劇が広げた映画表現の可能性
―国立映画アーカイブ所蔵作品から見る日本劇映画の革新

Modern Japanese theatre expanded the possibilities of cinematic art: Innovation in Japanese dramatic films as seen through the collection of the National Film Archive of Japan.

映画をみるMovie

このサイトについてAbout

日本の劇映画は、歌舞伎だけでなく明治以降に発生した新派・新劇・新国劇といった近代演劇からも多くのものを得てきた。特に舞台出身の俳優たちが劇映画に果たした役割は大きい。劇映画は1910年代を通してそのかたちを整えてゆき、やがて1920年代前半にかけて、女優の登場や映画話法の洗練で変革期を迎えた。一方で、俳優を含む多くの演劇人たちが映画に活躍の場を見つけた。「映画 meets 新派・新劇・新国劇」は日本の近代演劇と映画の豊かな歴史の再考のための序幕となるであろう。

深く知るKnow

本サイトのテーマは明治・大正期の日本の近代演劇の歩みと深くかかわっている。そこで映画にも造詣の深い、演劇研究・評論の専門家の方々に、配信作品に具体的にふれていただきつつ、映画と演劇の豊かな関係性を考察する論考をお寄せいただいた。これらの論考で示された興味深い指摘の数々は、映画史を考える上でも新たな視点を得るための糸口となるだろう。

資料をみるMaterials

国立映画アーカイブが映画フィルムとともに長年にわたる活動の中で保存に努めてきた映画関連資料の中から、本サイトの配信作品に出演する俳優たちのポートレートや舞台関連の写真、映画の一場面や撮影スナップが掲載された雑誌の口絵頁、さらにスチルやポスターなど、見て愉しめて作品鑑賞の助けともなる資料の数々を紹介する。

お知らせNotice

2025.03.28
ウェブサイト「はじまりの日本劇映画 映画 meets 新派・新劇・新国劇」を公開しました。